学歴・職歴:
2015年3月 愛知学院大学歯学部 卒業
2016年3月 愛知学院大学 臨床研修医過程 修了
2016年4月 静岡県 医療法人社団 石川歯科 勤務
2022年1月 静岡県 医療法人社団 石川歯科 非常勤
2022年1月 三重県 医療法人 大杉歯科医院 継承
所属学会:
日本臨床歯周病学会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本顕微鏡歯科学会 会員
日本顎咬合学会 会員
抄録
インプラント治療が日常臨床に広く普及する中で、見逃してはならないのが「インプラントの失敗の多くは術者の判断によるもの」という現実です。とくに埋入位置の不良や骨・軟組織の不足は、機能的・審美的なトラブルの大きな要因となり得ます。だからこそ今、術前の治療計画と埋入ポジションの精度が改めて問われています。本講演では、「補綴主導型のインプラント埋入」をキーワードに、最終補綴から逆算した位置決めを前提とした治療の流れと、そこに必要な骨造成(GBR)の役割について、症例を通して詳しく解説します。インプラントを“良い位置”に導くには、術者が骨の量や質、欠損形態を正しく評価し、適切な材料と術式を選択することが求められます。今回はGBRを成功へ導く五つのファクター①臨床目標の設定、②補填材・膜の選択、③欠損形態に応じた術式、④軟組織マネジメント、⑤合併症への備え に焦点を当て、それぞれの科学的根拠と日常臨床での応用ポイントを共有します。この講演が、皆様の明日の臨床を変える一助になれば幸いです。